公式情報ベース

Cline・OpenCodeの違いを比較!モデルと運用方法で選ぶ

読む目安 約4分 更新日 2026-07-18 Cline OpenCode

ClineとOpenCodeは、どちらも複数のAIモデルを選べるオープンソースのコーディングエージェントです。ファイルの読み書きやコマンド実行を任せられる点は似ていますが、使う画面、操作承認の初期設定、変更の確認方法には違いがあります。

選ぶときは、特定のAIモデルだけで比べるのではなく、どの開発画面で使うか、操作をどこまで自動で許可するか、モデル費をどこへ支払うかを先に決めると整理しやすくなります。

結論を先に

IDE(開発用エディタ)での変更確認と、操作ごとの承認を重視するならClineが合います。一方、ターミナルを中心に使い、ツールごとに許可方針を決めたいならOpenCodeが候補です。

Cline

こんな人に

IDE中心で、差分やチェックポイントを見ながら進めたい

OpenCode

こんな人に

ターミナルやデスクトップ、サーバーなどから使い、ツールの許可を自分で設定したい

まず違うのは、普段どこで使うか

Clineは、VS CodeやJetBrainsなどのIDEに加えて、CLI、SDK、Web Kanbanといった利用手段を備えています。コードエディター上でリポジトリ(ソースコードの保管場所)を読ませ、ファイル編集やターミナル操作を依頼できます。ブラウザーの操作や、MCP経由での外部ツール利用にも対応します。

OpenCodeは、TUI・CLIといったターミナル中心の画面に加えて、デスクトップ、IDE連携、サーバーで使えます。ワークスペース上でファイルの読み書きやシェル操作を行い、Webからの情報取得、追加ツールやMCPによる拡張もできます。

つまり、日常の作業場所がIDEならClineを検討しやすく、ターミナルを中心に複数の実行方法を使い分けたいならOpenCodeの構成が合います。どちらも、利用者の開発環境でツールを動かし、選んだリモートまたはローカルのAIモデルへリクエストを送る構成です。

モデルはどちらも選べる

Clineでは、Cline Providerを使う方法、自分のAPIキーを接続する方法(BYOK)、OllamaやLM Studioなどでローカルモデルを使う方法から選べます。OpenCodeも、OpenCode Zen・OpenCode Go、外部のAI提供会社、ローカルモデルを設定できます。

そのため、製品名だけで「どちらのAIが賢いか」を決めるのは適切ではありません。実際の出力や処理条件は、選んだモデル、利用できる文脈量、利用上限などに左右されます。モデルを柔軟に変えたい場合は、候補のモデルが各製品で接続できるか、APIキーの管理方法も含めて確認するのが実用的です。

操作の承認方法は導入前に比べる

Clineは、ファイル編集やコマンド実行などのツール利用時に、利用者の承認を得ることを基本としています。自動承認を使う場合は、どのツールとリスクを許可するかを明示的に選びます。最初は一つずつ確認し、任せられる操作だけを自動化していく運用を組み立てやすい設計です。

OpenCodeは、ツールごとに「許可」「拒否」「都度確認」を設定できます。ただし、初期状態ではツールが有効で、承認不要の設定になっています。使い始める前に、ファイル編集やシェル操作などをどこまで許可するかを見直す必要があります。

比較項目ClineOpenCode
主な利用画面VS Code・JetBrainsなどのIDE、CLI、SDK、Web KanbanTUI・CLI、デスクトップ、IDE連携、サーバー
操作承認利用者の承認が基本。自動承認では許可範囲を選ぶツールごとに許可・拒否・都度確認を設定。初期状態は承認不要
変更の管理チェックポイントと差分確認、Gitによる運用ワークスペースの変更とシェルを扱い、コミットやPRはGit運用または追加ツールで進める
モデルの選択Cline Provider、BYOK、ローカルモデルOpenCode Zen・Go、外部のAI提供会社、ローカルモデル

変更の確認とGit運用

Clineは、チェックポイントと差分確認を使って、AIが加えた変更を管理できます。Gitの作業手順と組み合わせ、どこが書き換わったかを確認してから先へ進みたい人に合います。

OpenCodeも、ワークスペース内の変更とシェル操作を扱えます。ただし、コミットやプルリクエストは、利用者が日常的に使っているGitの作業手順、または追加ツールで進めます。変更後の手順を自分の運用に合わせたい場合に検討しやすい構成です。

料金は本体とAIモデル費を分けて見る

ClineもOpenCodeも、本体はオープンソースで無料の入口があります。ただし、本体が無料であることと、AIモデルの推論費用がかからないことは同じではありません。

項目ClineOpenCode
課金単位Cline Providerを使う場合は、AI推論クレジットだけを利用量に応じて購入する。モデル推論は原価で提供されるOpenCode Zenはモデルごとの入力・出力・キャッシュのトークン単価で従量課金。BYOKでは各提供元へ、ローカルモデルでは利用者の計算環境に費用がかかる
公開されている料金オープンソース版は個人開発者向けに無料で、サブスクリプション料金や席料金はない。Enterpriseは個別見積もり本体はオープンソースで無料。モデルはBYOK、ローカル提供元、任意のOpenCode Zen・Goから選ぶ

注意

2026年7月18日時点のグローバル料金を基準とし、日本向けの提供も確認した内容です。料金、クレジット、利用上限、モデル、提供地域は公開直前に各公式ページで再確認が必要です。

Cline Providerを使う場合は、AI推論クレジットを利用量に応じて購入します。BYOKでは接続したAI提供会社に直接支払い、ローカルモデルでは自分の計算資源の費用を負担します。OpenCode Zenはモデル別の入力・出力・キャッシュのトークン数に応じた従量課金で、BYOKやローカルモデルを選んだ場合の費用負担先はClineと同様に分かれます。

コードやデータをどこへ送るか

両製品とも、使用するAIモデルの提供元によって、コードや指示文の処理条件が変わります。ClineでBYOKを使う場合、APIキーはOSやIDEの認証情報保存機能に保存され、選んだ提供元へリクエストが送られます。OpenCodeでも、クライアント本体のライセンスと、選択したAI提供元のデータ処理方針は、分けて確認する必要があります。

会社の非公開コードに使うなら、「オープンソースのクライアントだから安心」とまとめず、選ぶAIモデルと契約先、データ処理方針まで確認することが大切です。

用途別の選び方

Clineが合う場合

Clineは、IDEを作業の中心にして、変更箇所を差分で確認しながら進めたい場合に合います。操作ごとの承認を基本にしつつ、必要な範囲だけを後から自動承認に切り替えたい人にも理解しやすいでしょう。

OpenCodeが合う場合

OpenCodeは、ターミナルでの作業を中心にしながら、デスクトップやサーバーでも使い分けたい場合に合います。ツールごとに許可・拒否・都度確認を決め、自分のGit運用と組み合わせたい人の候補です。初期状態の許可範囲は、実際のプロジェクトに接続する前に必ず確認しましょう。

確認しておきたいこと

普段の作業場所はIDEか、ターミナルか
ファイル編集やコマンド実行を、毎回確認したいか、ツールごとに事前許可したいか
使いたいAIモデルの契約先、従量課金、ローカル実行のどれが、自分の費用とデータ条件に合うか

よくある質問

Q.本体が無料なら、AIモデルも無料で使える?

A.本体の利用料とAIモデルの推論費用は別です。Cline ProviderやOpenCode Zenを使うと利用量に応じた費用が発生し、BYOKでは接続先へ支払います。ローカルモデルでも、利用する計算資源の費用は利用者が負担します。

Q.安全側の初期設定で始めたいならどっち?

A.Clineは、ツール操作の承認を基本としています。OpenCodeはツールごとに細かく設定できますが、初期状態は承認不要です。OpenCodeを選ぶ場合は、実際のプロジェクトで使う前に許可設定を見直してください。

Q.両方ともローカルモデルを選べる?

A.どちらも選べます。必要なモデルと実行環境を用意できるか、計算資源の費用を負担できるかを確認して選びましょう。

関連記事

出典

確認日: 2026-07-18(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Cline

Opencode